1999年、都住創センター(大阪)で開催された「福田匡伸(1939~2001 写真家) × 堀尾貞治(1939~2018 美術家)」展のために制作されたポスター作品を、このたび再展示いたします。本作は、グラフィックデザイナー・杉崎真之助氏が告知ポスターデザインしたものに、堀尾貞治氏が新聞紙や段ボール紙にシルク印刷でタイトルを施し、ペインティングや貼付けなどの加工を加えることで、一点物のアートへと昇華したシリーズです。
企画は都住創主宰・中筋修氏、ギャルリ・ウー平尾恭子氏による福田匡伸氏への提案をきっかけに、福田氏が堀尾氏とのコラボレーションを望んだことで実現しました。当時アートディレクションを担当した杉崎氏は「堀尾さんが“ポスターにドンブリを貼るとオモシロイ!”と楽しみながら制作に加わっていた」と振り返っています。
また、福田匡伸氏の作品もご所蔵の皆さまのご協力を賜り、展示させていただきます。
写真家×美術家の試作と完成の境界が混ざり合い、ジャンルを越えて生まれた20世紀末の大阪で生まれた実験的コラボレーション。本展ではその当時の自由な創造の気配を今に伝えます。
謝辞:奥脇孝一 福田拓 平尾恭子
<展覧会に関するお問い合わせは星光画廊まで願いします。>
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